ボールづくりで最も大切なのは指穴のスパン、次いでサムのピッチと形、そしてサムのエッジの仕上げですが、一応ここではスパン・ピッチ等はフィットしているものとして、間違いのないボールの個性の選択についてお話しましょう。
ボールがピンインかピンアウトかという問題も大切です。ピンインのほうが結果として良い場合も数多くあるのです。特にマスバイアスのボールでは日本人の手の大きさ、つまりスパンが４インチ1/4から４インチ1/2止まりの場合は２インチ前後のピンインの方が圧倒的に動きが良くなる場合があります。
カバーストックの種類・摩擦係数も大きく影響する部分です。
コアの形状や、ＲＧから生まれる個性はフッキングポイントが少し早くなるか遅くなるかには関係しますが、曲がりに対する影響はごく僅かしかない。と考えてください。
このような条件を無視してボールを選択するのはお金をドブに捨てているようなものです。いや、お金の損失だけでなくフックしにくいボールを無理にフックさせようとして、変則的なリリースや回転が身についてしまうボウラーをよく見かけます。これは悲しいことです。
ハンドルを切っても切っても曲がってくれないボールも現実にはあります。
同じフックでも、本当にフックが必要なインパクトの瞬間ではなく手前でフックしてしまい、インパクトポイントではボールがピンに負けてしまうケースがよくあります。
ボールの良し悪しには個人差があり、どんなに高価なボールでも貴方に合わないボールもあるし、安くてもあなたに必要なインパクトアングルが得られるボールもあります。よいボールとは、人それぞれに異なるのです。
こうした問題を真剣に考えるとパーフェクトストライクを連続するには、実は
ボール選びこそが最重要課題だという事がお解かりいただけるかと思います。
『髙田 誠の辛口独り言』でもお話しているように、昔から
「ボールを選ぶより先ずドリラーを選べ」
と言われ続けているのは、こういうことのためなのです。
優れたプロショップ・スペシャリストは必ず貴方に似合うボールを選択してくれます。ベストボウリングの為には、先ず信頼の置けるプロショップスペシャリスト選びから始めましょう。