少し難しい話になりますが、≪技能≫と云う言葉は、しばしば≪技術≫と云う言葉と同義語として使われがちですが、技能には、ある環境条件を的確に判断認知して、そこで得られたさまざまな情報に基づいて決定を下し、さらにそれを瞬時に運動化するといった人間の反応プロセス全体が含まれております。
この≪全プロセスの巧みさ≫がスポーツ技能と言えるでしょう。
スポーツ技術 ⇒ スポーツ技術とは、ただ単に最適な動作の形成や形態を示すものであり、技能のようにプレイヤーの内面的なプロセスは全くふくまれていません。
したがって一流のアスリートに成長するためには、スポーツ技能を鍛える必要があります。スポーツ技能のトレーニングには、そのスポーツについての科学的分析やスポーツ理論を正しく学ぶことが大切です。
即ち 知識は力である と言えるでしょう。
脳も筋肉と同じ ⇒ ボウリングと云うスポーツは、反射神経だけに頼って戦うより、環境条件認知やスコアーメイク、コンディションの違いによるボール選択など、ゲームの組み立てに比較的頭脳を使うスポーツです。
したがって、脳も筋肉と同じ、鍛えなければ弱くなります。
ボウリングのスポーツ性 ⇒ 従来は、必ずしも肉体は特別に鍛え上げなくとも好成績を望めるのがボウリングと云うスポーツでした。しかし近年ボウリングもそのスポーツ性がレベルアップして、高得点時代に入ってきた今では、陸上のボルト・ゴルフのタイガーウッズ・野球のイチロー、ボウリングのショーン・ラッシュ・片井文乃のように鍛えぬいたアスリートだけが安定した強さを発揮することがそれを証明しています。
鍛え抜いたアスリートにだけしか出来ないことが存在します。苦しさに耐えて身体作りをしたアスリートだけが世界に通用するブレイヤーになることを知っておくべきでしょう。
アスリートの肉体は
・鍛えれば強くなる
・鍛えなければ弱くなる
・鍛え過ぎればケガをする