決定付ける１０大ポイント！！』
プロショップ・スペシャリストとしてコーチングという作業を長い間続けていて、私自身が強く感じていることは、上達するための目標設定や練習のポイントや練習方法を間違えているボウラーが異常に多いと云うことだ。
コツコツと真面目に、努力しても努力してもＡＶＧがあがらないボウラーをよく見かける。何とかしてあげたいと思っても、ボウラー本人からの申し出がない限り、われわれプロショップ・スペシャリストは手を出せない。
そこで今回から順次、誰も言わなかった上達のポイントやノウハウを何点か発表してゆこう。トレーニングの糧にしてもらいたい。
小生の考え方に納得した上でボウリングのトレーニング方法を変えるか、
笑い飛ばして終わるか、どちらを選ぶかはあなたの自由だ。
１．ボウラーの投球技能とボウリングスタイル
２．持続性のある集中力
３．レーンコンディション対応
４．マッチするボールの選択
５．プロショップスペシャリストのフィッティング能力
６．リバースすれば抜け易くなる、フォワードすれば
抜けにくくなるというウソ
７．コーチの能力（用具に関するサポート能力を含む）
８．アプローチはボウリングの生命
９．上達すればするほど難しくなるボウリング
10．その他
「頭脳が理解していなければ身体は反応しない」と言われている。
要するに今貴方がやってみようしている事、あるいは指導者にこうしなさいと言われたこと等を、本当に実行したいと思い、その理論を本当に頭脳が理解して納得していなければ、身体の動きや技術に連動させてスポーツ技術として完成させることは難しいと言うことだ。したがって、ここで大切なことは、自分、の身体能力、メンタル能力、練習時間などに見合ったボウリングスタイルを、先ず前頭葉に叩き込むことからスタートしなければならない。知識は力なのである。
ボウリングスタイルの選択を間違えると、自分自身が持っている可能性を100％引き出すことができない。
自分自身が、水泳ならば平泳ぎ型なのが自由型なのかバタフライ型なのか、陸上競技で言えば１００メートルの短距離型なのか中距離型なのかそれともマラソン型なのか等を正確に見極めてからトレーニングに入らなければならない。訓練によってある程度変わるとしても、人間の身体能力は、１００メートルタイプかマラソンタイプかはほぼ決まっているのだ。ボウリングも同じなのだ。
目指すべきボウリングが、クランカータイプなのかそれともストローカータイプなのかくらいは明確にしておかなければならない。ここで目標とする自分のスタイルを見誤ると、練習しても練習しても上達しないばかりか、腰を痛めたり、ひざを痛めたり、ひじを痛めたり、手首を痛めたり、腱鞘炎を発症してボウリングを続けられなくなることが多い。何よりもＡＶＧがあがらない。
人間には誰しも夢があり自惚れがある。アメリカのトッププロをビデオで見て
『よーし！ オレもあの曲がり、あのリリーススタイルで行こう』と決心する。
だが、ちょっと待ってほしい。テレビに出てくるような一流のプロは、手の大きさ・体重・握力・背筋力などなどすべての肉体条件がずば抜けており、一般人とはまったくレベルの違う人種なのだ。
これは真似しようとしてもしょせん無理な話だ。
レーンコンディションもボールの重さもスピードも違う。
ところが、一般のアマチュアの90％の人が間違えた目標、自分に合っていないスタイルを設定し、不必要にボウリングを難しくしてしまっているのだ。
出来るはずのないことをやろうと無駄な努力をしているのだ。
残りの10％の人はたまたま自分にあったスタイルを偶然に見つけたか、
数少ないすばらしい本物のコーチにめぐり合った幸せな人たちだ。
結論を急ごう。
要するにボウリングと云うスポーツは一見同じように見えても、実はいろいろなスタイルがある。ボールの重さと同じで、本当に自分にあったボウリングスタイルを見つけてから練習をすると意外に楽しく上達できるスポーツだということである。
自分にあったスタイルはどれかを見極めるのは、よほど熟練しキャリアーを持っている指導者にしかできない技でもある。
あなたが本気でスポーツボウリングを目指すのであれば、1日も早くすぐれたコーチかプロショップ・スペシャリストを探すことが上達の早道だと思う。
日常の練習で、あなたの身体能力を100％引き出すには。使っているボールの
重さ・スパン・ピッチ・親指の形・フィンガーインサートの形・エッジの仕上げなどのデーターも大変重用だと云うことを頭に入れておきたいものだ。
落ちる不安のあるボールを持つと落とすまいとして握りすぎて逆に抜けなくなったり、次第にバックスイングが小さくなりスピードが落ちてくる。
曲がらないボールを持つと無理に曲げようとして本能的にサイドアーミングやオーバーターンをするようになる。
曲がりすぎるボールを持つと曲げまいとしてリボリューションアングル(回転角度)を小さくしてしまい５番ピンや１０番ピンの残りやすい弱いボールになってしまう。
このような反応や行動ははアスリートの本能なのだ。人間の持つ強さであり弱さである。ボールパフォーマンスの選択も上達する過程での大きなファクターであることを知っておいてほしい。
レーンコンディションの良し悪しもフォーム作りに大きな影響がある。
さあ！ 早速センターに行ってアプローチ上で考えてみよう。
次回は、持続性のある集中力についてお話します。