昔の記録なので、今でも生きている記録なのかどうか定かではないが面白いので読んでいただこう。 これらの最低記録や珍記録は決して故意に出したものではなく、アメリカでは初心者も上級者も一緒に公認リーグに参加してボウリングを楽しんでいることをあらわしている。
あくまでも30年以上前の時点でのABC時代の記録として読んでいただきたい。
同 14回 ミッシェル・エムリック 1969年
99歳 フレッド・ホームズ(イリノイ州グレンコー)
【後 記】
リーグこそボウリングだ ！
リーグに参加することこそボウリングの醍醐味であり本当の楽しさを知ることだと確信する私としては、昔の正統的リーグの楽しさ、ファイブメン・リーグの厳しさと面白さ、毎週仲間に会える喜び、リーグセクレタリーの存在意義、61年間も同一リーグのセクレタリーを務めた人が居たことなどを再確認するとともに、今こそ日本のボウリング界は、横道にそれてしまい変則的になってしまったリーグ運営、ボウリングセンターの営業企画や方針をもう一度洗い直すべき時期に直面しているのだと思う。
正しいリーグ運営なしでボウリングの繁栄はありえない。本当に楽しいリーグを開催すればリーグの楽しさを前頭葉も筋肉も感じ取り、リーグ仲間の共感を呼び必ずやリーグボウラーは定着するはずである。
かって一時の苦境期に、小手先だけで一時しのぎのリーグ運営、一部のわがままな客に媚びてしまったリーグ規約、これこそが日本でリーグが繁栄しない最大の理由だと云うことを反省しよう。スポーツの世界では、一部のわがままな人に媚びてしまい、スポーツの本質を無視してルールや規約を変えてしまうと、他の多くの真面目にプレイしているアスリート達が不愉快になり、そこから去ってしまう。
くどいようだが、リーグボウラーの減少は、決してボウラーの責任ではない。
リーグ運営やリーグ規約・リーグ企画が基本から外れてしまい、スポーツ性が欠落してしまったために、勝負の楽しさ・勝負の厳しさ・仲間同士で行うリーグの自主運営の楽しさ等が消失してしまった事が原因だという事をリーグ運営に携わるスタッフは率直に反省すべきである。
センターの公式アベレージを、ハンディキャップ込みで発表しているセンターや､チーム・ハンディキャップの正しい算出方法を知らずにハンディキャプ・チームリーグを個人ハンディキャプの集積で行なったり、長期のリークを固定ハンディキャップ制でやったりとスポーツ性を欠いリーグを実施しているセンターを見受ける。
ハンディキャップが何なのか・・・？このことさえ忘れ去られているのである。
これはスポーツの本質、本当のリーグのあり方を学習していない素人の人たちがリーグ運営を担当していることの弊害に他ならない。
面白くないものから客は離れてゆくのは当然の事だ。
昔、我々が青山の東京ボウリングセンターや、東京タワーで参加していたリーグには、先投げや後投げなどなかったし、誰も許さなかった。どうしても都合のつかない週にはスペアーメンバーに投球してもらっていた。ほとんどブラインドなどはなかった事を記憶している。
憧れの東京ファイブメンリーグ等には参加したくても、参加希望チームが多くて、何年も待たなくてはなかなか参加させてもらえなかった時代だった。こんなリーグをスタートして欲しい。
今、日本のボウリング業界に必要なことはボウリング産業に携わるすべての人達が、ボウリングそのものの勉強をし直すことだと思う。本物のボウリングをコーディネートできるセクレタリー業務の専門家の育成、『またこのセンターに来たい！ 』 と思わせることが出来る本物のハウスインストラクター、ウエルカムを表現できるフロントスタッフなどの育成が急務なのかも知れない。
時間はかかるだろうが、本気で日本のボウリングの将来を憂い、何故リーグに参加する人が少なくなったのかを率直に反省し学習したい人には、”こうすればきっと良くなる”と思われるアメリカのリーグ運営をベースとした日本流のリーグ開発のヒントを差し上げよう。
私と一緒に勉強して日本のボウリングを立て直す勇気を持って立ち上がって欲しい。
若者よ、今こそボウリング改革の時だ！！さあ一歩前へ踏み出そう ！！
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