高 田 誠 が面白くお伝えするコーナーです。
良いボールには個人差があります。 100人のボウラーがいれば100種類のボール選択基準があります。 言い替えると、最高の動きをしてくれるボールの個性とはボウラーそれぞれですべて違うと云うことです。
私たちプロショップ・スペシャリストの作業で重要なことはメジャーリングです。
その重要性の比率は次の通りです。
正確なスパン 40% 適正な親指の角度 40% 親指穴の大きさと形 20%正しいメジャーリングのあり方は、後日にまわすとして、最近あまりにもボールの選択に間違いが多いので、今回は正しいボールの選択についてお話します。
- ハイパフォーマンスボールにはコンディションにより、向き不向きがあります。
- ウッドレーンとシンセティックレーンとではボールに、向き不向きがあります。
- ドライレーンとオイリーレーンとではボールに、向き不向きがあります。
- ボールの回転数や回転角度によってはボールに、向き不向きがあります。
- 高価なボールがかならずしも貴方にとって最高のボールとはいえません。
- ピン・プレースメントによってはピン・インボールを必要とすることがあります。
- 朝用と夜用では、ボールの選択基準が異なります。
- 箱から出したばかりの状態がそのボールの最高のパフォーマンス仕様です。
- その他
貴方が風邪をひいて病院に行ったとします。
その時 『このクスリで治して下さい』 と薬を指定したり持参したりしますか？
メジャーリング以前の問題として、われわれ、プロショップ・スペシャリストは
《どの種のボールで、どんなボウリングを指導してゆくか》
と云う大問題を抱えているのです。
はっきり言ってしまえば、本人の希望されている球質とはかけ離れたボールを予め購入して来られるボウラーには、レイアウト技術やドリル技術では、殆ど手の施しようがないのです。
即ち、 正しいボール選びこそが、よいボールを作る為の最重要課題なのです。
過剰広告や有名プロが使っているから、安いから、もらったから、と云う理由だけでのボール選択は、自分のボウリングタイプに合わない間違ったボール選びに陥りやすく、貴方本来の実力を発揮することは無理になります。
貴方にとっての最高のボール選択をしてくれる人こそ、貴方にとって
最高のプロショップ・スペシャリストなのです。
納得の行くボール選びが出来なかったボウラーは一度お出かけ下さい。
お互いに検討しあいましょう。
髙 田 誠