No.9

このページはボウリングの本当の歴史・最新情報・テクニカル情報などを
高 田　誠 が面白くお伝えするコーナーです。

◇　ボールのレスポンス・タイム　　反応速度
・　昔はボール・コントロールはボウラー自身がリリース・アクションで行った。現在はボールの交換でリアクション選択が可能になった。
・　現在ＰＢＡツアーの上位プロはレスポンス・タイムの違いでボールを選択し、レーン・コンディションに対応している。
・　摩擦（フリクション）とレスポンス・タイムとは違う。
・　キャリーダウンが発生すると、ドライゾーンが短くなる為にレスポンスの鈍感なボールでは反応（フック）が間に合わない。レスポンスの敏感なボールであればブレークポイントでの強いフックが得られる。

◇　レスポンス・タイムの見分け方
・ 　�� 田 誠 と リック・ベノイトとの共同研究により２００6年中に、スローボットにより各ボールのレスポンス・タイムをガイドナンバー化して発表の予定。　2006年8月現在未だ研究課題多し。
・　レスポンス・タイムはドライ・エリアでのボールの動きで判断する。

　　　　　　　　例

　　　　　　　　一般的には

◇　ボウラーが起こしやすい間違い　　≪注意事項≫
・　いかなる場合でもレーンコン・ディションは必ずブレイクダウンするから、１ゲーム後を予測したボール選択をする必要がある。
・　ヘッダーがドライでかつブレイクダウンしたコンディションでは、レスポンス・タイムのゆるやかなボールをアウトから使用すること。間違えて敏感なボールを使うとロールアウトする。
・　レスポンス・タイムのゆるやかなボールをインサイドから投げると、ピンに対する入射角度が甘くなり５ピンが残りやすい。　
・　キャリーダウンしたコンディションでは、見た目にはバックエンド・リアクションが悪く見えるために、ダルなボールを使いたくなるが、ドライゾーンが短くなる分シャイニーで敏感なボールを使うほうが圧倒的に有利であることが解かってきた。
・ 　ヘッダーが極端にドライになったコンディションでは、レスポンス・タイムが早くて敏感なボールを使うと、ボールは早く曲がってしまう。
・　フラット・コンディションでは、どんなボールでも使える。
・　フレッシュ・コンディションでドレッシング・エリアが４３フィート前後の場合は、レスポンスの敏感なボールが使いやすい場合が多い。
・　ヘビーオイルでフッキングが全く無いようなレーンでは、レスポンス・タイムの遅いダルなボールを選択し、スピードコントロールする。
・　フレッシュ・コンディションでもショートオイルやドレッシング・ゾーンが短く極端にドライな場合は、鈍感でシャイニーなボールをアウトサイドから攻めた方がビッグゲームが出やすい。
・　ショートオイルで、ボールのフリクションだけで対応すると、コントロールは楽でも、ピンキャリーが弱く、５ピンやコーナーピンが残りやすくスプリットの確率も高くなる。　
・　極端なショート・オイルの場合は、ボールそのもののレスポンスを弱める為に、トップ・ウエイトを限りなくゼロに近づけたボールを使い、特殊な位置にエキストラホールをドリルしたり、インナーコアをえぐりとったりする場合も.ある。
・　極端なショートオイルの場合、ピンダウンし(サムに近く)CGにバランスホールをドリルし、ボールそのもののフッキングパワーを弱める作戦をとる場合もある。この場合はピンアウト５インチから６インチ前後のボールが必要となる。
・　ＵＦＯボウラー向けには、コアレスの特製ボールが製造されいる。
・　ブレイクダウンは通常、ドレッシングエリアの前方６フィートに発生する。このゾーン（Ｂゾーンの赤い部分）では絶対にボールにアクションをスタートさせてはいけない。ＡゾーンかＣゾーンでアクションを起こすボールを選択することが勝つための絶対条件である。

　　　　  　　    ドレッシングゾーン　　　　　ブレイクダウンゾーン　    ドライゾーン

・　レスポンスが敏感でスキッド＆スナップのボール、即ちハシッテ・キレルボールはピンアクションは派手だがボールコントロールが不安定で２３０ＡＶＧ以上は難しいといわれている。
・　スムーズなアーク状の曲がりこそがトーナメントで勝つ決め手。
・　Cのドライゾーンが２５フィート以上残り、Aゾーンにしっかりオイルがある場合は、レスポンスタイムが鈍感でアーク状のフックタイプのボールを使う方がベターである。
・　Cのドライゾーンが１５フィート前後しかない場合は、レスポンスタイムの鈍感なボールでは、ポケットヒットするまでにフックが間に合わない為に。ドライゾーンに入ったら直ぐに(短時間に)フックし始めるレスポンスタイムの敏感ボールでなければ連続ストライクが望めない。
・　大きな大会でよくある、ヘッダー部分(ファールラインからスパットまで)はブレイクダウンしてカラカラになり、キャリーダウンしてCのドライゾーンが極端に短くなったようなコンディションでは、敏感なボールを使うとCゾーンでフックし始めロールアウトしてしまう。
ハシッテ・キレルボールは、敏感なボールが多いため、このような場面に対処するには不向きであることを知るべきである。

御願い：　ここで述べていることは、まだまだ研究とテスト段階のテーマです。
対象はあくまでもPBAツアープロをはじめとした上級者がトーナメントにのぞむ時の最新ノウハウです。
初級ボウラーに適用させるには難しすぎることを理解下さい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　�� 田 誠

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